ネットでお店を選びたいんだけど、失敗したくない!
こんな人のための記事です。
どういうお店が良いと思うかは人によって異なるため、店選びは参加者によって臨機応変に変える必要があります。
この記事では店選びに失敗しないためのチェックポイントとして、
- 店の場所
- 店の物件
- 席タイプ
- 部屋タイプ
- 料理
の5点について説明します。なお、本記事の前提は以下の通りです。
- 参加者は既に決定済みかつ参加者の情報(男女比や年齢層など)は把握している
- 移動手段は公共交通機関と徒歩
- 予算は決まっており、コース料理を注文する
前提条件が揃ったら、以下のチェックポイントを見て店を絞っていきましょう。
店選びは場所選びから始まる
店選びで一番最初に行うことは、店を探すエリアを決めることです。
エリアが決まらないと、ネットの予約サイトで検索がかけられないためです。
基本は参加者全員が集まるのに便利な所が良いですが、もし一人だけ極端に遠くなってしまうなどがあれば、開始時間の調整で対応しましょう。
また、店の場所が駅から徒歩何分ぐらいかも考慮に入れましょう。
私の経験上徒歩15分以上の店にすると、行きはいいですが帰りに文句を言う人が出てきやすいです。
都市部は交通の便が良い一方、地価が高いため価格帯が上がりやすい傾向があります。料理重視にしたいのであれば、都市部を少し外したエリアにするのも選択肢の一つです。
店はどんな物件に入っているか
店の建物がどんな感じかはチェックしておきましょう。
現地に行けなくても、Googleストリートビューを見ればおおよその雰囲気はつかめます。
高層階にあるお店はエレベーターを使う前提になるため、店の出入りに時間がかかります。
特に帰りは他の団体客とかち合ってしまうと店を出るだけで15分以上かかるなんて羽目になります。
1階もしくは低層階で階段を使える店にする方がストレスが少ないです。
飲食店のテナントが複数入っている雑居ビルにお店があると、外れの危険性が高まります。
鳥貴族のように例外はもちろんあるのですが、雑居ビルのお店は入れ替わりが多いことがその危険性を物語っています。
席タイプはシーンに合わせて選ぶ
飲み会の満足度を決める要素で侮ってはいけないのが席タイプです。
席タイプは以下の5種類に分けることができ、それぞれ以下のような特徴があります。
- カウンター:少人数かつ狙いがあるときに光る
- ソファー :リラックスした雰囲気が楽しめる
- テーブル :概ね万能。席移動がしづらいのがネック
- 座敷 :席移動が便利だがしやすいが、苦手な人もいるため注意
- 掘りごたつ:テーブルと座敷のいい所取り
どの席タイプにも長所と短所があるため、イベントやシチュエーションにあわせて席タイプを変えていきましょう。
次に、よくある席タイプ候補の絞り方について解説します。
カウンター vs テーブル
4人程度の飲み会でよくある選択です。
この場合は、カウンターを選ぶ決め手があるかどうかで決めましょう。
特別な決め手の例を挙げてみます。
- ダイニングキッチンや寿司など調理工程を見て楽しめる
- きれいな夜景が見える
- 緊張しがち人がいる(自分も含む)
①、②は店の特徴、③はメンバーの特徴ですね。
緊張しがちな人がメンバーにいる場合は、あえてカウンター席を取って正面に向き合う人をなくすことで話しやすくする効果があります。
逆に、特にカウンターを選ぶ決め手がなければテーブルにする方が無難です。
テーブル vs 座敷 vs 掘りごたつ
テーブル、座敷、掘りごたつの3つは選択が難しいため、特徴を表にまとめました。
席種類 | テーブル | 座敷 | 掘りごたつ |
姿勢 | 一番楽 | つらい | 楽 |
靴 | 脱がない | 脱ぐ | 脱ぐ |
席移動 | しにくい | 一番しやすい | しやすい |
席数 | 一番多い | 多い | 少ない |
次に各項目について詳しく見ていきましょう。
姿勢が楽かどうか
座敷席は足や膝の悪い人がいる場合は避けた方が無難です。
また、大っぴらに楽な姿勢が取りづらい女性には好まれないことが多いです。
テーブルと掘りごたつはどちらも足を伸ばせて楽ですが、テーブルの方が背もたれ付きの席が多いため最も楽です。
靴を抜く必要があるかどうか
座敷と掘りごたつは靴を脱がなければならないデメリットがあります。
単純に靴を着脱することで一手間かかります。
少人数なら大したことはありませんが、大人数の宴会では靴の着脱で店への出入りに時間がかかることを想定しておきましょう。
特に注意したいのが、ブーツを履く人がいるかどうかです。
ブーツは靴の中でもダントツで着脱に手間と時間がかかります。
また、ブーツ用の下駄箱を用意している店も少ないことも手間に拍車をかけています。
参加者に女性が多く、かつ冬に座敷や掘りごたつの席を取った時は案内の際に「今回の席は座敷or掘りごたつです」とアナウンスしましょう。
参加者に靴を脱ぐ想定で来てもらい、当日の進行をスムーズにしましょう。
席移動をするかどうか
大人数の宴会では途中で席の移動が頻繁に起こります。
宴会中に色んな人と話したい、苦手な人の前から離れたいなど席移動の理由は様々です。
そして、席移動のしやすさは座敷が最も優れています。
欠点が多い座敷席が宴会で好まれる最大の理由ですね。
掘りごたつは席数に限りがある
掘りごたつはテーブルと座敷の良い所取りをしており魅力的ではありますが、設置店舗がテーブルや座敷に比べて少ないという欠点があります。
そのため、掘りごたつを必須条件に店選びをすると、選択肢がかなり狭まってしまいます。
あくまでも選定した店に掘りごたつがあればラッキー程度にとらえておきましょう。
部屋タイプにはこだわりすぎない
非常にこだわりを見せた席タイプとは異なり、こだわりすぎると危険なのが部屋タイプです。
個室はプライベートな空間を演出できるため人気が高いのですが、デメリットが2つあります。
一つ目は、個室は店員から中の様子が見えづらいので注文や配膳が遅くなりやすい傾向があります。
そしてもう一つが、個室を売りにする飲食店は外れ店の可能性が高くなるからです。
板一枚で区切った部屋に押し込まれて料理も外れとなると目も当てられません。
料理は外れを避ける選び方がオススメ
飲食店の良さを最も左右する要因は料理がおいしいかどうかです。
ところが料理の評価は主観的なため、ネットでの情報が決め手になりづらいという難しさがあります。
そこで、料理については当たりを探すのではなく外れを避ける方針で選ぶことをオススメします。
良い記憶よりも悪い記憶の方が残りやすいからです。
私も過去に外れを引いた苦い経験があります。別記事にまとめたので、併せて参考にしてください。
料理のジャンルによっては注意が必要
さて、まずは料理のジャンル選定は基本的にイベントの趣旨に沿って決めて問題はありません。
ですが、一部注意したいジャンルがあります。それは焼肉・カニ・中華・エスニックの4種類です。
その理由を以下に説明していきます。
人気の焼肉は選定の難易度が高め
まず最初に注意したいのは焼肉です。
焼肉って好きな人が多いじゃん、なんでダメなの?
こう思った方も多いと思います。私も焼肉が大好きです。
なのになぜ焼肉の飲み会が難しいかというと、焼肉は味と値段が最も比例しやすい料理の一つだからです。
おまけに、焼肉は食が進みやすいこともあって、コースにすると追加注文が起きやすく予算が狂いやすい問題があります。
かといって、食べ放題にすると外れ店を引く確率が上がるのも悩みどころです。
焼肉にするなら、参加者との意思疎通をしっかり図っておきましょう。
カニにするなら会話に注意
言わずと知れた、宴会で注意すべき料理の一つです。
カニは殻をむいて食べる時に手元に集中しすぎて、場が静かになってしまうという可能性があります。
逆に予算さえ許せばすぐに食べられるように殻をむいて出してくれるので、選択肢として非常に有望になります。
中華にするなら年齢構成を十分考慮する
中華料理は安さ・量・味が高水準にまとまっている店が多く、外れを引きにくいジャンルの一つです。
では中華料理の何に気をつけるべきかというと、適量の見極めが難しいことです。
中華料理は調理方法の関係で脂っぽいものが多く、おなかが膨れやすいです。
そのため、気持ち少な目のコース+追加注文想定で組み立てると値段と量のバランスが取りやすくておすすめです。
エスニック料理は人を選ぶ
最後に注意すべきはエスニック料理です。
日本でエスニック料理というと、タイやインドネシア、ベトナムなど東南アジアで生まれた料理のことを指すことが多いです。
エスニック料理は各国由来の独自のハーブ・スパイス・調味料が使われており、好みの差が極端に分かれる料理です。
好きな人だけで集まって食べる分にはいいのですが、ダメな人はほとんど何も食べるものがなくなるなんてことになりかねません。
エスニック料理にしたい場合は事前の根回しを入念に行いましょう。
料理の内容は必ず比較すること
人間誰しもが安くておいしい店に行きたいと思っていることでしょう。
ですが、基本的に料理の味と値段は比例します。
確かに高くてまずい店があるのは事実ですが、安くてまずい店の方がはるかに多いです。
安くていいコースが見つかったと思ったら、予約する前に必ず同価格帯・同ジャンルのコースと比較しましょう。
オススメはチェーン店との比較です。
チェーン店を好まない人も多いですが、チェーン店は一定の品質が担保できるうえにコストも効率化されているため、比較にはうってつけです。
まとめ:5つの視点で失敗しない店を選ぼう
以上、5つのチェックポイントを解説しました。もう一度まとめると、
- 店の場所:全員が集まりやすい場所にする
- 店の物件:Googleストリートビューで外観を確認
- 席タイプ:参加者に配慮した上でコンセプトに沿って選ぶ
- 部屋タイプ:個室にこだわりすぎない
- 料理:種類を選んでよく比較する
となります。
この記事がお店選びの助けになれば幸いです。