タイトルを見て本記事を開いたあなたは、きっと今までに幹事をやった経験があると思います。
あなたは今までにどんな会の幹事をやったことがありますか?
会社の歓送迎会や忘年会、友人の誕生日会など、どんな会でも結構です。
幹事をやった時のことを思い出してみてください。
その時にやった幹事はどうでしたか?楽しかったですか?つらかったですか?
つらかったと思ったあなたにもう一つ質問です。
その幹事は誰のためにやっていましたか?
おそらく他人のため、誰かのためにやっていたのではないでしょうか。
「幹事って普通誰かのためにやるものじゃないの?」と思われるかもしれません。
私も最初はそう思っていました。でも、誰かのためにやる幹事はいずれ続かなくなるんです。
私はかれこれ15年以上の間に500回以上も幹事をやってきましたが、ここまで楽しく幹事を楽しく続けることが出来たのも「誰かのため」から「自分のため」へと発想を変えることが出来たからだと思っています。
幹事を楽しく続けるコツは、自分が楽しむために誰かを楽しませることです。
幹事がつらい・嫌だ・面倒だと思っているあなた、ぜひ読んでみてください。
誰かのためにやる幹事の欠点は無償の報酬にある
幹事がつらいと感じた方はこんな思いをしたんじゃないでしょうか。
他人のためにと思って幹事をしたのに・・・
- いつの間にか幹事をするのが当たり前と思われるようになった
- 実は便利屋扱いをされていただけだった
- 自分ばっかり幹事をやらされて不公平と思うようになった
- せっかく幹事をやったのに相手から文句を言われた
悲しいすれ違いですね。私も経験があります。
こんなつらいことがなぜ起こるのでしょうか?
それは、誰かのために幹事をやることは周りへ無償の報酬を与える行為だからです。
この無償の報酬というのが色々なところで幹事を苦しめる原因になります。
「良い人」ほど幹事をやって疲弊する
あなたが幹事をしたときは誰かのためにと思って人を集め、店を押さえ、時には気を配って会を盛り上げるなどを行い、誰かのためにすごく働いたことと思います。
でも参加者からすれば何もしなくても参加するだけで楽しい会にありつけるわけです。
この「何もしなくても」というのが曲者で、無償の報酬というのはもらい続けると慣れてきて、いつしかもらうのが当たり前になってきます。
そして、いつももらえたものが急にもらえなくなったら文句を言うようになるのです。
自分は変わらないのに、参加者の意識が変わってしまって悲しいすれ違いが起きてしまうわけです。
献身的で自己犠牲の精神が高い、いわゆる「良い人」が陥りがちです。
誰かのためにと言いながら見返りが欲しくなる
周りの人が変わらなくても、自分が変わってしまうこともあります。
自分が幹事をやった時、周りからいつも感謝されていたとしても、いつしかこんなことを考えるようになったことがあるかもしれません。
私はいつも皆のために幹事をやっているけど、皆は私のために何をしてくれるんだろう?
私も過去に経験したことがあるので気持ちはわかります。
ですが、見返りを求めた時点で「誰かのため」から「自分のため」に目的が変わっていませんか?
こうなってくるともう止まりません。
自分はこれだけ皆のために貢献しているのに、皆は自分のために何もしてくれないという思考に陥ってしまい、いつしか幹事をやるのが嫌になってしまいます。
自分本位な失敗の原因に気づけない
そして一番注意すべきことが、誰かのためにという考えのせいで失敗の原因に気付けないことです。
他人が主役のイベントといえば、歓送迎会や誕生日会ですよね。
でもイベント当日に主役が何だか楽しそうじゃない、という場面を想像してください。
そんな時にどう思いますか?
よかれと思ってやったのに何だあの態度は!?
という感情になる人もいるかと思います。この考えが危険なんです。
主役が楽しめなあった原因は色々考えられます。
- 当日の体調が良くなかった
- 実はにぎやかなのは好きじゃない
- 出てきた食べ物が好みに合わなかった
- 想定以上に会の時間が長かった
もちろん主役が原因のこともありますが、怒りに囚われてしまうと自分が原因で楽しめなかったという考えが抜け落ちてしまいます。
そして、主役のために開いた会がきっかけで主役との関係性が悪くなるという悲しいことが起きてしまいます。
幹事がつらい問題は自分のために幹事をやることで解決する
ここまでで誰かのために幹事をやると続かない理由を書いてきました。
でも大丈夫です。幹事がつらい問題は、自分のためにやることで全て解決します。
そして冒頭にも書きましたが、自分が楽しむために誰かを楽しませることで自分も周りも変わります。
自分が喜ばせたいと思うから頑張れる
例えば、付き合っている恋人を喜ばせたいという場面を想像してみてください。
人ってどうして恋人を喜ばせたいと思うのでしょうか。それは、
- 喜んでいる恋人の姿を自分が見たいから
- 喜んでいる恋人を見ると自分が嬉しいから
ではありませんか?
だから恋人に喜んでもらうために努力するんですよね。
もし恋人が喜んでくれなかったら、何が悪かったのか必死に考えますよね。
幹事も同じです。「自分が」誰かを喜ばせたいと思うから頑張れるんですよ。
自分が喜ばせたいと思わない人のためには頑張らない
自分のために幹事をやるという意識が芽生えると、自分のためにならない幹事はやらないという選択肢が出てきます。
自分が心からやりたいと思った幹事はもちろんやりますよね。やりたいのですから。
もしくは、気難しい上司から頼まれた飲み会のように気が進まない幹事であっても、自分のためになるのであれば少しは前向きに取り組めますね。
では、気が進まない上に自分のためにならない幹事はどうしますか?
もうここまで読めば私がなんて言うかわかりますよね?
そう、やらなければいいのです。気が進まない上に自分のためにならない幹事は思い切って断りましょう。
こういう極端なことを言うと「下手に断って人に嫌われたらどうしよう」と心配になる人がいます。
ですが、よく考えてみてください。
自分が喜ばせたいと思わない人に嫌われて何か問題はありますか?ないですよね。
自分がやりたいことをやる以上に、自分がやりたくないことをやらないのは、自分のために大切です。
自分のための幹事=自分勝手ではない
自分のために幹事をやると聞くと、ひょっとすると自分勝手な幹事と連想する方もいるかもしれません。
いわゆる俺様幹事ですね。
個人的には、自分のために幹事をしているのであればいいと思ってます。
ただ単に俺様幹事の周りに人が集まらないだけです。
そりゃそうですよね。自分勝手な人と一緒にいても面白くありませんから。
俺様幹事がそれでいいと思っているのであれば、外からあれこれ言う必要はありません。
でも、幹事をやろうと思う人なら、人が集まった方が嬉しいと考えるじゃないですか!
だから、俺様幹事は続きません。やはり自分のための幹事=自分勝手な幹事ではないのです。
自分のために幹事をやって楽しもう
以上、幹事を自分のためにやることの大切さをお話しました。
そして、自分のために幹事をやる究極のコンセプトは「自分が楽しむために人を楽しませる」、これに尽きます!
私はこの考えを心がけるようになってから、人間関係がすごく豊かになりました。
幹事を重ねるごとに、自分が好きなタイプの人たちが自分の所に集まってくるんですよね。
そうなれば、仲のいい友人が自然に出来るようになります。
「自分のために幹事をする」ことであなたの幹事ライフが少しでも楽しくなることを願っています。